2018/05/01

Android (7.1.1):モバイル通信のコントロール

(以下、モトローラのmoto g5s, Android 7.1.1の場合)

MNVOによる格安SIMを使いこなすには、モバイル通信による通信量をうまく抑える必要がある。アプリによっては、特に操作をしていない時でも通信が発生する場合がある。

メールやSNSアプリのように、メッセージや新着の情報があることをタイムリーに通知するためだったり、最新の情報に素早くアクセスできるようにあらかじめデータをダウンロードしておくためだったり。

アプリを操作に伴い発生する通信をフォアグラウンド通信、アプリが利用者の操作に関係なく発生する通信をバックグラウンド通信というが、思わぬ通信を抑えるにはバックグラウンド通信をコントロールしなければならない。

コントロールするためには、まず、状況を把握すべし。「設定」→「データ使用量」→「モバイルデータ使用量」でアプリごとのモバイル通信の状況を確認できる。ときどきこれを確認するようにすれば、大量の通信をするアプリが何か把握することはできるだろう。ここで見えるのは通信キャリア経由の通信量で、WiFiは含まれない。

実際に通信を制御するために、Androidには、バックグラウンド通信を制御する方法が2つ用意されている。1つは、アプリの設定でアプリごとにバックグラウンド通信の可否を設定する方法、もう1つはAndroid 7以降に実装されているデータセーバーを利用する方法である。

アプリの設定は、「設定」→「アプリ」にある各アプリの中の「データ使用量」の「バックグラウンドデータ」でできる。説明には、「バックグラウンドでのモバイルデータの使用を有効にする」とある。これをオフにすると、バッググラウンドで通信しないようにできる。この設定画面に、「フォアグラウンド」「バックグラウンド」の通信量が表示されるので、これも参考になるだろう。

アプリの数が多いと、アプリごとにこれを設定するのは意外に大変だが、Android 7では、これを簡単にする「データセーバー」が提供されている。「データセーバー」は、アプリごとの設定ではなく、システム全体の設定である。「設定」→「データ使用量」の中に「データセーバー」という設定項目があり、ここでオン・オフを設定できる。これをオンにすると、バッググラウンド通信が全面的に禁止される。

このままだと、新着メールの通知などがされなくなるが、「データへの無制限アクセス」という設定から、「データセーバー」の対象から外すアプリを決められる。「データへの無制限アクセス」を開くとアプリが列挙されており、それぞれに対してバックグラウンド通信のオン・オフを設定できる。オンにすると、そのアプリは、データセーバーが有効な時でも、モバイル通信によるバックグラウンド通信が可能となる。これは、「設定」→「アプリ」→アプリごとの「データ使用量」→「バックグラウンドデータ」でも設定できる。

Androidのシステムによる通信がどうなっているかはよくわからないが、アプリに関しては上の設定で通信を制御できる。

データセーバーを常時オンにしておくと、新しくインストールしたアプリにバックグラウンド通信が許可されないので、そのアプリからの通知が必要な場合は設定の見直しが必要である。アプリのインストール時には、アプリの「許可」「データ使用量」の設定を見直す習慣をつけておけばよいだろう。

それから、上の通信許可はモバイル通信の話で、WiFi接続時はこれらの設定とは関係なく、アプリはバックグラウンドでも通信できる。

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