2011/06/03

Excelのファイルを新しいウィンドウで開く

複数のExcelファイルをオープンすると、既定の設定では、1つのExcelアプリケーションウィンドウでオープンされる。タスクバーには複数のExcelアプリケーションが現れるが、アプリケーションウィンドウは1つである。その中でファイルを切り替えて、それぞれのファイルを編集する仕掛けになっている。いわゆる、MDI(Multiple Document Interface)という形式になっている。

このため、というわけではないだろうが、Excelは、他のアプリケーションとちょっと違った雰囲気を出している場合がある。私が気になるのは、同一名称のファイルを同時にオープンできないこと。たとえ異なるディレクトリにある場合でも。同一名称のファイルが開けてしまうと混乱する場合も多いので、納得できないわけではないが、不便な場面も多い。たとえば、Excelファイルをメールに添付して、Excelファイルに回答をもらう場合。回答を、元のファイルにマージすることになるが、返答者がファイル名を変えてメールに添付してくれていないと、一旦回答のExcelファイルを名前を変えて保存して、とかしなければならない。私は、これは不便に思う。

多くの方が困るだろうなあと思うのが、アンドゥ(元に戻す)の仕様。多くのアプリケーションは、アンドゥコマンドは、操作中のファイルに対して実行される。ファイルごとに操作履歴が記録されていて、アンドコマンドはその履歴を元に、実行された操作を取り消す、というのが普通の仕様だと思う。

Excel 2007では、操作履歴は、アプリケーション全体で保持されている。どういうことかというと、アンドゥ操作を続けていくと、ご丁寧に編集対象ファイルを切り替えて、操作をさかのぼってくれるのだ。

ファイルA, Bを開いているとする。Aを編集し、Bを編集したとする。Bを操作中にアンドゥすると、Bに対する操作が取り消される。さらにアンドゥすると、編集対象ファイルがAに切り替わり、Aに対する操作のアンドゥも実行されてしまうのだ。

アンドゥをキーボードショートカットから連打している場合、途中でファイルが切り替わることは想定しないので、これがおきると「???」となる。これは、ひどい仕様だと思う。最近、これで実際ひどい目にあった。

で、Excelファイルを別のプロセス、新しいウィンドウで開く方法を探すにいたった。やっぱり、他にも困っている方はいて、いくつかの方法があるようだ。1つは、Excelプログラムをスタートメニューから起動し、そのウィンドウにExcelファイルをドロップする方法。要は、ファイルをダブルクリックで開くのではなく、Excelを先に起動しておくと言うこと。たとえば、ここに紹介されている。

ちょっとまどろっこしい。

もう1つの方法は、.XLSXファイルのオープンコマンドを変えるやり方。私が取ったのはここ で紹介されているやり方。このように、新しいコマンドを定義して、それを既定のアクションにするのが安全であろう。

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