2014/04/12

ホームネットワークあれこれ

気が付くと、家庭内のネットワーク機器の数が増えてきている。昔は、ADSLモデムとPCだけだったのが、ADSLモデム、無線LANアクセスポイント、PCが2台、iPad mini, iPad Retina, iPhone, Wii, NINTENDO 3DS, ケータイ、テレビ、ブルーレイレコーダー、ネットワークハードディスク、プリンタ。これらをつなぐハブが2台。こりゃ、いっぱしのネットワークである。

我が家はADSLなので、ADSLモデムで、電話線経由でインターネットに接続。ADSLとは、Asymmetric Digital Subscriber Line。電話線を使ってデータ通信する技術。昔もモデムで通信していたが、あれは音声信号にデータを載せていたのに対し、音声とは別の周波数帯域を使ってデジタル通信するのがADSL。

ADSLモデムには、WAN(Wide Area Network)側のIPアドレスと、家のネットワークとなるLAN(Local Area Network)側のIPアドレスがある。ADSLモデムは、インターネットへのルータとして機能しており、LAN側のIPアドレスが、LANに接続する各機器のデフォルトルータ(default router)のアドレスとなる。通常、192.168.0.1などであろう。

IPアドレスとは、Internet Protocolアドレス。通常のネットワーク通信で使われるインターネットプロトコルで使われる宛先情報のこと。192.168.x.xは、プライベートでのみ使えるアドレスと規定されていて、家や会社など、閉じた組織の中で自由に割り当ててつかうことができる。組織の間のつながりで構成されるインターネットと通信する際には、プライベートじゃないアドレスを使うわけだが、ADSLモデムが、NAT(Network Address Translation)として通信パケットのアドレス変換を実施する。NATは、プライベートアドレスとインターネットアドレスを相互に変換して、プライベートネットワークとインターネットの間の通信を可能としている。

ネットワーク機器が一台であればADSLモデムに直接つないでもよいが、複数台の場合は、ハブが必要だ。ハブは、ネットワークへの接続口を増やす機器。言ってみれば、2つの話し口がある糸電話の糸の途中に、別の話し口をぶら下げるようなもの。

無線LAN機器を使う場合は、無線LANアクセスポイントをネットワークにつないで無線でネットワークを伸ばすわけだが、延ばし方としてルータモードとブリッジモードがある。ブリッジモードは糸電話ネットワークの幹線となっている糸を伸ばすことに相当し、ルータモードはアクセスポイントが2つの糸電話ネットワーク(有線のLANと無線のLAN)を接続することに相当する。

何が違うのか分かりにくいが、ネットワークが違うと、最初の呼びかけが届かなくなると思えばよい。1つの糸電話ネットワークであれば、話し口のどれかで「おーい」といえばみんなが聞こえる。ルータを介して接続しているネットワーク間では、この「おーい」が聞こえないのだ。不便に思われるかもしれないが、ネットワークに接続している機器の「おーい」がすべてきこえちゃうと、「おーい」が頻繁に重なったりして面倒になるので、こういう仕組みになっている。ちなみに、この糸電話ネットワークのことを、サブネット、セグメントといったりする。

で、ホームネットワークであれば、ブリッジモードにしておくのが、よいと思われる。台数が多いといっても100台もあるわけでもなく、数十台の規模であれば、1つのセグメントでも問題はない。

逆に、セグメントを切ってしまうと、いろいろ面倒や不都合が発生する。まずは、単純に複数のセグメントを管理するというのが面倒。192.168.0.x, 192.168.1.xのように、2つのネットワークアドレス体系を管理しなければならなくなる。また、家電同士を接続するような場合、同じセグメントにつながっている機器だけしかつなげないような場合もある。例えば、テレビのセグメントと無線LANのセグメントを分けていると、テレビには無線LAN機器からは接続できない、ということになる。などということを考えると、あえてセグメントを分ける必要はなさそうだ。

ネットワーク設定では、IPアドレスを自動で設定するか、固定で設定するか、というオプションもある。通常、ADSLモデムなどの機器がDHCPという機能をサポートしていて、こいつでほかのネットワーク機器にIPアドレスを払い出すことができる。ネットワーク機器のIPアドレス設定を自動としておけば、このDHCPによってIPアドレスが設定される。

しかし、プリンタ、ネットワークハードディスク、ブルーレイレコーダーなど、他の機器からアクセスされる機器のIPアドレスは固定しておいたほうが、なにかとトラブルが少ない。これらの機器は固定でIPアドレス設定をすべきだ。固定アドレスの割り当ては、どこかにメモしておかないと必ず忘れる。。

すべてを無線にする場合は関係ないが、有線を使う機器がある場合、ハブが必要だ。特に、コンテンツの移動やコピーが発生するネットワークは、有線にしておいたほうが安定するのかもしれない。どれくらいの速度のハブを用意するかだが、現時点では、意外と1Gbpsのポートを備えるネットワーク機器は少なく100Mbpsが多い。なので、それにあわせて100Mbpsのハブでもよいが、まぁ、そんなに価格は違わないので1Gbps対応のハブを用意するのがよいのではないだろうか。

ってなわけで、家のネットワークもどんどん複雑化している。なかなか難しい。

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