2018/05/26

Android (7.1.1): 設定メモ: 通知

(以下、モトローラのmoto g5s, Android 7.1.1の場合)

設定 → 通知では、アプリが発行する通知の受け取り方を設定できる。

「通知」を開くと、インストールされているアプリのリストが表示され、アプリごとに通知の受け取り方を設定できる。

アプリを選択すると、「すべてブロック」、「マナーモードで表示」、「ロック画面」、「マナーモードをオーバーライドする」というの設定項目が現れる。

「すべてブロック」は、わかりやすい。そのアプリの通知は、一切無視される。

「マナーモードで表示」は、マナーモードの時に通知どう処理するかを聞いているのかと思わせるが、そうではない。通知があったことのみをスクリーン上部のアイコンで知らせるが、鳴動せず、内容を示すポップアップも表示しない、ということ。言いたいことはわかるが「マナーモード」という言葉はやめてほしい。「アイコンでのみ通知」という感じかなぁ。

次は、「ロック画面」。ロック画面になっている時に、このアプリからの通知をどう処理するか設定できる。

この設定としては、「すべての通知内容を表示する」、「プライベートな通知内容を非表示にする」、「通知をすべて表示しない」が選べる。「プライベートな通知内容を非表示にする」が微妙にわかりにくい。通知自体がされないわけでは無く、通知の内容の一部を表示しないということ。もとは、"hide sensitive content"。わかってからよく読むと、確かに内容を用意するかどうかを聞いているのか、とわからなくもないが、詳細を表示しない、くらいのほうがわかりやすいと感じる。プライベートな通知は通知しないようにできるのか? と勘違いした。

そして、「マナーモードをオーバーライドする」が、また混乱する。この設定自体の意味は分かりやすいと思うのだが、「マナーモード」への入り方が見つからないので、もやもやする。「通知を無音化」=「マナーモード」であることに気づくまでは。そう。マナーモードに入るあのアイコンには、「通知を無音化」と書かれている。

また、「マナーモードで表示」の「マナーモード」は、ここのマナーモードとは全く関係がないという。。。混乱させると思います。

で、ここでは、「通知を無音化」が「重要な通知のみ」モードであるときに、このアプリからの通知を鳴動するかを設定できる、ということ。

言葉は、統一してくんしゃい。

ちなみに
「通知を無音化」= Do not disturb
「マナーモードをオーバーライドする」=Override Do Not Disturb
「マナーモードで表示」 = Show Silently
「ロック画面」= On the lock screen
原文は、問題なし。


Android (7.1.1): 設定メモ: 「通知を無音化」とは?

(以下、モトローラのmoto g5s, Android 7.1.1の場合)

画面を上からスワイプすると表示されるパネルに、通行禁止みたいなアイコンの「通知を無音化」。着信、SMS、アプリからの通知を、「鳴動」させるかどうかを設定できる。

「通知を無音化」をタップすると、サイレント、アラームのみ、重要な通知のみ、からモードを選択できる。「通知を無音化」の設定時に、解除するまでの時間も指定できる。

ガラケーの感覚だと、バイブもしないサイレントマナー、着信・通知音はならないがバイブレーションで知らせてくれる通常マナーを選択できると良さそうなのだが、そういう感じにはなっていない。このパネルからは、音と振動のセットとして鳴動するのかどうかを設定できる。「サイレント」は鳴動しない、「アラームのみ」は時計で設定されたアラームは鳴動する、「重要な通知のみ」は設定された通知のみ鳴動する。常に音とバイブレーションはセットで、どちらかを切る、という設定はここからはできない。

じゃあ、いわゆる通常マナーのように、着信音や通知音だけ消すのはどうするかというと、単純に着信ボリュームをゼロにすれば良い。

「通知を無音化」とあるから音が鳴らなくなるかと思うとそうではない、ということに気が付くまで、えらい時間がかかった。わかりにくい名付けだと思う(機種によっては、上のパネルから着信ボリュームをワンタッチでゼロにする操作ができるスマホもあるようである)。

さらに、「重要な通知のみ」の設定が、私にはわかりにくい。上のパネルの「詳細設定」を開くと、「優先する通知のみを許可」という項目がある。これを選択すると、「アラーム」、「リマインダー」、「予定」、「メッセージ」、「通話」といった項目が並ぶ。ここでは、これらの項目を重要であるとして、「通知を無音化」中も優先して通知するかを設定できる。加えて、「メッセージ」、「通話」に関しては、「すべて」、「連絡先に登録されている相手から」、「連絡先でお気に入り(スター)設定されている相手から」のように、通話やメッセージの相手が連絡先に登録されている場合、お気に入り設定されている場合ならば優先通知する、といった設定ができる。

のだが、はじめのうちは、「通知を無音化」の中の設定なので、音は鳴らなくなってバイブだけで通知される、という感じがして、かなり悩んだ。特定の連絡先からのメッセージや着信を音なしのバイブレーションで通知できるものと思い込み、いろいろ実験してみるのだが、どうやっても音が鳴る。「通知を無音化」しているのに何で??  悩みました。

ガラケーからの感覚でいうと、「通知を無音化」=サイレントマナーである。つまり、「鳴動」しない。「重要な通知のみ」は「除外する通知」という感じが、私にはわかりやすい。

また、他の設定画面では、「通知を無音化」のことを、「マナーモード」と言っていたりするから、さらに混乱する。「重要な通知のみ」に「予定」「リマインダ―」の項目があることも、実は別の混乱を生んでいる。

日本語訳で混乱しているのか、もともとの名前付けが混乱しているのか。。。

ちなみに、もともとはこんな感じ。
「通知を無音化」 =  Do not disturb
「アラームのみ」= Alarm only
「重要な通知のみ」 = Priority only
「寝てるから邪魔しないで」「目覚ましだけはなって」「大事な用なら起こして」という感じか。。

Android (7.1.1) : スクリーンセーバー、ロック画面の設定、カスタマイズ ー カバーの開閉でオン・オフする

(以下、モトローラのmoto g5s, Android 7.1.1の場合)

スクリーンセーバーという設定が、設定→ディスプレイにある。スクリーンセーバーとして、時計、フォトなど設定できる。

が、そもそも、スマホでスクリーンセーバーは、いつ実行されるのか? という疑問が浮かぶ。

この設定のその他の設定の中に、「起動の設定」という項目があり、「ホルダ装着時」、「充電時」、などが選べるようになっている。置き時計的なポジションに置かれた時に、アクセサリ的な画面を表示できるようにしているのか? そもそも、ホルダって、一般的にあるものなのか? スクリーンセーバーアプリが結構あるということは、そんな使い方をしている人が、沢山いるということなのか?

など、疑問がわく。

なんでこの設定を見たかというと、スマホをポケットから出したとき、カバーを開いたときに、時計を表示させたかったから。スリープしている間は、スクリーンセーバーになっているかと思ったから。

なのだが、パターンや指紋での認証をかけている場合、スリープ解除時に表示される画面は、実際には「ロック画面」だ。まずは、ロック画面に時計が表示されていればよいのだが、moto g5sの場合はそのようにやっているようだ(ロック画面のカスタマイズの仕方がわからないが)。

で、スリープの解除をパッとできるかというと、一般には、電源ボタンを押すことになり、パッと見る感じにならない。

そこでインストールしてみたのが、Gravity Screen - On/Offというアプリ。スマホの動き、角度、画面の近くに何かがある、などの条件で、スリープをコントロールしてくれる。
私の場合、カバーを閉めたらスリープ、開けたらスリープ解除してほしい。で、スリープ解除されればロック画面になっている、としたかったのだが、バッチリできる。とても、気持ちが良い。

指紋認証だったらタッチすればロック解除されて、それで時計見ればいいやん、と思うかもしれない。ただ、この場合はロック前のアブリの画面に戻るので、時刻が大きく表示されているとは限らないことがストレス。ロック画面には時刻が大きく表示されているので、ストレスなく時刻を確認できるのだ。

このアブリ、スリープを制御するためか、いろんな権限を求めてくるのがちと気になるが、仕方ないのであろう。複雑なことをしなければと無料、広告もなし。良いシステムユーティリティだと思う。

本当は、ロック画面を少々カスタマイズしたいが、それはよくわからない。スクリーンセーバーの使い道もわからず。

Android: 共有メニューの整理の仕方(Andmade share)

アプリで見ている情報を、LINE送ったり、メールで送ったり、メモに記録したり、他のアプリに送りたいことはよくある。それをサポートしているのが、Androidでは、「共有」という操作。共有したい情報を選択して長押しすると「共有」というメニューが出てくる。これを選択すると、共有するアプリを選択するダイアログが表示される。

で、共有できるわけだが、インストールしているアプリの数が増えてくると、このダイアログにアプリがたくさん表示されてゴミだらけになってくる。ダイアログ内のアプリのアイコンの位置が勝手に変わるので、どのアプリと共有するか注意して選択しないといけない。また、LINEを入れると、特定の友達に情報を送信するための項目が独立に作られる。これが複数作られたり、作られる友達が勝手に選ばれるので、これまたゴミができる。

で、なんか対策ないのかなと探して見つけたのが、Andmade shareというアプリ。残念ながら最近はアップデートされていないようであるが、共有ダイアログに表示するアプリを選択でき、並び順もカスタマイズできる優れもの。設定画面がちょっと????な感じもあるが、出来ることはパワフルである。

痒いところに手が届く、とても便利なシステムユーティリティだと思います。

2018/05/22

Android: メモアプリ

iPadでは、ちょっとした備忘や様々の大事な番号は、iOSのメモアプリに入れていた。電池さえあればオフラインでも確実に読めるので、旅行時には各種の予約情報、店の情報、地図、盗難などにあったときのためにカード番号とカード会社の連絡先などを入れていた。知らなかったが、メモをパスワードなどでロックすることもできる。秘密度の高い情報も安心して保存できる。

あと、後で読みたいWebページのURLも、メモに突っ込んでいた。Safariやgmailなどのアプリからの共有で、iCloudに保存されるメモにURLを書き込み、後でPCからそのメモのURLのページを読む、という感じ。

つまり、メモなので後で見返したい事柄を記録したいのだが、オフラインでも確実に見たい、時間がある時に見返したい、の2つのパターンがある。別のデバイスでも見たい、安全に記録したいというのもある。

Androidだと基本のメモアプリが、Google Keepであろうか。PCからは、ブラウザから参照可能である。iOS用のアプリもある。

ちょっとした備忘として使う場合、時刻や場所でのリマインド機能もあり便利である。時間でリマインダを設定すると。Googleカレンダにも表示される。Googleカレンダーのリマインダーは、ちょっとしたメモを付記したりアラーム時刻が設定できなくて使い勝手が悪いのだが、keepを使えば解決しそうである。

後で読みたい記事のURLのメモとしては、他のアプリから共有で書き込む場合、1つのURLが1つのメモになってしまい使い難いかと思ったが、そうでもなかった。むしろ良い。Keepでメモ一覧を表示する時に、メモの内容がURLである場合はそのページを読み取って、ページのタイトルや含まれる画像をメモに表示してくれる。URLだけだと、何を記録したのか全く分からなくなるのだが、タイトル情報が自動的に表示されるので、読みたいページから読めるようなった。ちょっとしたことだが、便利である。

オフライン時でも参照したい内容もKeepに保存することでよいかは、わかっていない。だめな気がする。何も保証されていない。

今のところ、このためにはPrivate Notepadというアプリを使っている。このアプリでは、メモはローカルストレージに保存される。加えて、アブリの起動に認証が入る。認証は、PINでも良いし、指紋などの生体認証もいける。クレジットカード番号や、パスポート情報を入れていても、大丈夫であろう。この手のアプリは、あまりちゃんと調べていないので、もっと良いものがあるかもしれない。

こういうメモは一般的にはEvernoteを使うんだろうけど、PC、iPad、Androidスマホを常用していると、無料サービスでは使えるデバイスが2台まで、というEvernoteの制限に引っかかる。なので、いつでもどこでもみたいメモはKeep、仕事関係で保管しておきたいWebページはEvernoteの様に使い分けてみている。

Androidでメモとして使える標準的なアプリとしては、Google Docsもある。どこでも見れるし、ローカル保存していも可能だ。ただ、何となくであるが、メモという軽さがない気がする。AndroidスマホではDocsはとても軽快に動くが、PCのブラウザからでは若干重いように思う。

Keepは、APIも公開されておらず、メンテナンスされている感がないのが若干気になるが、機能が絞り込まれていて、シンブルで便利である。ローカル保存指定、メモ毎のロックができれば、完璧なんだがなー。

2018/05/20

Android: バイブレーションのカスタマイズの仕方 (Good Vibrations)

(以下、モトローラのmoto g5s, Android 7.1.1の場合)

ガラケーから移行してくると、着信時のバイブレーションのパターンが少ないのが、なんとももどかしい。私だけか? スマホをポケットに入れていると、短い振動だと気づかないことが多いので、長くブルってほしい。

探してみると、Good Vibrationsというアプリがあるのを見つけた。電話の着信、SMS受信の他に、アプリの通知に対して、振動パターンを定義できる。振動パターンも自由に定義できる優れもの。

家族、友人、知人からの連絡がくるLINE、SMSに長めの振動パターンを定義した。電話の着信、SMSについては、連絡先ごとに振動パターンを設定できるようなので、大分ガラケーの感じに近づけることもできそうだ。

バグなのか、設定が間違えているのかは分からないが、アプリに定義したパターンが二回再生されることがあるのが、ちと微妙。でも、LINE着信で長く鳴らしてくれるので助かっている。

着信やアプリの通知というイベントに対してもアプリを作れる、他者の力を使ってよりよくする、というのはオープンな世界ならでは。

Android: Gmailの通知の設定

普段のメールアカウントがGmailなので、Gmailアプリを使っている。

大事なメールを受信したときには通知が発火するようにしたいのだが、これが意外に考えさせられる。

連絡先の設定で人ごとに着信音を設定できるように、特定の人からメールを受信したときに通知を発行する、なんてできればよいのだが、できない。ありそうな設定なのだが、ない。

できそうなのは、
  • Gmailの設定で、特定のアドレスからのメールに重要マークをつけるフィルタを作成する。
  • Gmailアプリで、重要メールは通知し、その他は通知しないように設定する
ということ。

なんだが、どのアドレスからのメールを重要とするか考えないといけないし、フィルタをメンテしないといけない。

よく考えると、そもそも通知してほしいメールとはなんだ? という考えにたどり着く。重要なメールが、予め知っているアドレスだけから来るとは限らない。家族、友人の他に、ネットショッピングの受付・配送の状況、支払いの請求などは、通知してくれると、ありがたい。メールマガジンなんかは、いちいち騒がないでほしい。

なんて考えていると、googleにやらせるのがいいんじゃね? と思い至る。最低限のアドレスについて重要マークフィルタを設定し、あとは、過去メールを相手にひたすら重要マークを教え込んでみた。あと、受信したメールに対しても、当然、教えこむ。

で、二週間ほどやってみたところ、、、、、。意外といける。まぁ、ほとんどがメルマガなので、需要なメールなんてそんなにこないというのもあるが、、。

フィルタの設定で悩むくらいなら、Googleにお任せ、というのもあり。

2018/05/06

Android (7.1.1):アプリの権限

(以下、モトローラのmoto g5s, Android 7.1.1の場合)

Androidスマホを安全・安心に使うカギは、アプリの権限設定をちゃんとしておいたほうがよさそうだ。アプリがスマホの連絡先のデータやカメラに勝手にアクセスしないように、アプリが実行可能な操作の権限を設定できる。「設定」→「アプリ」→「許可」から設定できる。

Googleプレイからアプリをインストールするときや、アプリを実行すると、「〇〇を許可しますか?」と聞かれることがある。あれは、アプリが利用者のアカウントに紐づいているデータや、スマホのカメラやマイクへのアクセス許可を求めているのだ。できるだけ不必要な権限は与えないようにするのが安全だが、アプリの実行に必要な操作への許可は与えないといけないので、塩梅は難しい。「なんでこのアプリがカメラにアクセスするのか?」など疑問に思ったときはアクセスを許可せず、様子をみるべきだ。それを許可しなければアプリが動作しない場合もあるだろう。不信感がぬぐえない場合は、そのアプリはあきらめて、別のアプリをさがしたほうがよいだろう。

Google Playの説明に詳しく書かれているが、アプリからのアクセスに対する権限を設定できるのは、ボディセンサー、カレンダー、カメラ、連絡先、位置情報、マイク、電話、SMS、ストレージに対するアクセスだ。Androidで気持ち悪いのは、アプリがこれらにどのようにアクセスするのかよくわからないことと、いったん許可するとそれに対するすべての操作のアクセス権が与えられること。これらにアクセス許可を与えると、アプリがどんなことができるようになるのかは、Kasperskyのブログに詳しく書かれている。

Windowsだと、この手の特権アクセスの許可を求める際には、どうアクセスするか(読み取りなのか、書き込みなのか)を示す明示する必要があり、明示しなかった以外のアクセスは拒否される。一方のAndroidでは、アプリはカレンダーの読み取りの権限だけ必要だとしても、カレンダへのアクセスが許可されると、アプリにはカレンダー書き換えのアクセス権も与えられる、ということのようだ。

Google Playでは、各アプリの「詳細」に、アプリが求める権限やどのような操作を実行するかを記載しているが、どうにも気持ちが悪い。Google Playのアプリなら信用できるかというと、そう言い切れないところが、さらに良くない。ダウンロード数や評判を見て、自衛しなければならない。

自衛策としては、
  • Google Play以外からアプリをインストールしない。
  • Google Playからインストールするときでも、アプリの「詳細」を見て、どのようなアクセス許可が求められるのか確認し、不審なら別のアプリを探す。
  • 人気のあるアプリか、不具合等の問題がないか調べる。
  • セキュリティソフトを導入し、インストールするアプリを検査する。
  • アクセス許可なしでアプリの必要な機能が動く場合は、アクセスを許可しない。「連絡先」へのアクセス許可は、他人の情報を漏らす恐れがあるので、特に注意すべきだ。
  • 時々、「設定」→「アプリ」のメニューから「アプリの設定」→「アプリの権限」を見て、不要なアクセス許可をアプリに与えていないか確認する。
といった感じか。




2018/05/01

Android (7.1.1):モバイル通信のコントロール

(以下、モトローラのmoto g5s, Android 7.1.1の場合)

MNVOによる格安SIMを使いこなすには、モバイル通信による通信量をうまく抑える必要がある。アプリによっては、特に操作をしていない時でも通信が発生する場合がある。

メールやSNSアプリのように、メッセージや新着の情報があることをタイムリーに通知するためだったり、最新の情報に素早くアクセスできるようにあらかじめデータをダウンロードしておくためだったり。

アプリを操作に伴い発生する通信をフォアグラウンド通信、アプリが利用者の操作に関係なく発生する通信をバックグラウンド通信というが、思わぬ通信を抑えるにはバックグラウンド通信をコントロールしなければならない。

コントロールするためには、まず、状況を把握すべし。「設定」→「データ使用量」→「モバイルデータ使用量」でアプリごとのモバイル通信の状況を確認できる。ときどきこれを確認するようにすれば、大量の通信をするアプリが何か把握することはできるだろう。ここで見えるのは通信キャリア経由の通信量で、WiFiは含まれない。

実際に通信を制御するために、Androidには、バックグラウンド通信を制御する方法が2つ用意されている。1つは、アプリの設定でアプリごとにバックグラウンド通信の可否を設定する方法、もう1つはAndroid 7以降に実装されているデータセーバーを利用する方法である。

アプリの設定は、「設定」→「アプリ」にある各アプリの中の「データ使用量」の「バックグラウンドデータ」でできる。説明には、「バックグラウンドでのモバイルデータの使用を有効にする」とある。これをオフにすると、バッググラウンドで通信しないようにできる。この設定画面に、「フォアグラウンド」「バックグラウンド」の通信量が表示されるので、これも参考になるだろう。

アプリの数が多いと、アプリごとにこれを設定するのは意外に大変だが、Android 7では、これを簡単にする「データセーバー」が提供されている。「データセーバー」は、アプリごとの設定ではなく、システム全体の設定である。「設定」→「データ使用量」の中に「データセーバー」という設定項目があり、ここでオン・オフを設定できる。これをオンにすると、バッググラウンド通信が全面的に禁止される。

このままだと、新着メールの通知などがされなくなるが、「データへの無制限アクセス」という設定から、「データセーバー」の対象から外すアプリを決められる。「データへの無制限アクセス」を開くとアプリが列挙されており、それぞれに対してバックグラウンド通信のオン・オフを設定できる。オンにすると、そのアプリは、データセーバーが有効な時でも、モバイル通信によるバックグラウンド通信が可能となる。これは、「設定」→「アプリ」→アプリごとの「データ使用量」→「バックグラウンドデータ」でも設定できる。

Androidのシステムによる通信がどうなっているかはよくわからないが、アプリに関しては上の設定で通信を制御できる。

データセーバーを常時オンにしておくと、新しくインストールしたアプリにバックグラウンド通信が許可されないので、そのアプリからの通知が必要な場合は設定の見直しが必要である。アプリのインストール時には、アプリの「許可」「データ使用量」の設定を見直す習慣をつけておけばよいだろう。

それから、上の通信許可はモバイル通信の話で、WiFi接続時はこれらの設定とは関係なく、アプリはバックグラウンドでも通信できる。