2018/11/30

audio technica ATH-C200BTの使用感

長年使っていた有線のイヤホンが断線した。なんの特徴もないイヤホンで頻繁に使っていたわけではないが、耳への収まりが良く、コードの取り回しもよく、スマホ用として重宝していた。

はじめは、会社iPhoneでPodcast、iPad miniで録画番組を観るのに使っていた。そのうち会社スマホがiPhone 7になり、イヤホンジャックのなくなったiPhone 7とiPad miniとでは、イヤホンの併用が煩わしい感じなっていた。

そして自分のスマホを買うと、iPhoneでコンテンツを楽しむことはなくなり、イヤホンジャックのあるスマホだったので、再びスマホとiPad miniでコンテンツを楽しむ感じになっていた。

そんななか、断線。しばらくはスマホ付属イヤホンを使っていたが、なんとも線の感じが好きになれず。なんかペタペタする感じで、取り回しが悪い。線を束ねて一結びして持ち歩いていたのだが、解くときにいつもまごつく感じ。色も白で、すぐに汚れた感じになってきた。

前々からほしいと思っていたのだが、ちょっと高いなぁと思いやめていたのだが、この機に買うことにした。

動画再生時の音の遅延が少ないといわれているaptX対応がいいのかな、とか、電池はどれくらい持てば十分か、ノイズキャンセルは必要だろうか、とか、いろいろ悩む。

外界をシャットアウトしてまで聴くのはなんだか耳が苦しくなるような気がして好きではない。そこまで集中して聴きたい訳ではなく、今いる環境の中でなんとなく流れていれば気が紛れる程度の感覚で良い。ながら聴きでよいのだがなー、と思っていた。

録画番組を観るので、ワイヤレスの遅延は少し気になっていた。それでaptX対応を、と思っていたのだが、Apple製品は対応していないのね。無駄な買い物をするところでした。

あとは、電池の持ちが、8時間は欲しい。それだけあれば、週の半ばまでは持つだろう。
と、探している頃に、外の音も聞こえるイヤホンというジャンルの製品が出始めた。例えば、Sony experia duo, ambie wireless earcuffs. これらは、若干高い。というか、私の中では、イヤホンにここまでお金をかけられない。

結局、買ったのは、雑誌でたまたま見つけたaudio technicaのATH-C200BT-BK。外の音も聞こえるセミオープン型で、軽くて9時間連続再生。

使い勝手は、、、、ぼちぼちな感じ。まず、耳への収まりが悪い。オープン型だからだろうか、サイズ違いのイヤーパッドはついていない。これで頑張れ、という古風な感じ。一回で収まれば問題ないのだが、ハマる場所に収まるまで毎回試行錯誤する。歩きながらだと、なかなかキマラナイ。

音質については、こだわりがないのでわからないが、低音重視型ではない。問題は、プツッと切れることがままあること。Spotifyのせいかとも思ったが、有線イヤホンで聴いていた時は、そんなことはなかった。Spotifyの通信が不調な時は、再生が止まる。このイヤホンでは、途切れる。おそらくはBluetooth接続が犯人なのだろう。

年に一度あるかないかの満員電車の中では、プチプチプチプチプチプチプチプチプチプチで、全然だめ。普段の通勤電車の中で一時間くらい聴くと、一回プツッとなるか、というくらい。Bluetoothはこんなものなのだろうか。

電源操作時、接続時に、ピポパとかピッと鳴って教えてくれるんだけど、この通知音が小さい。特に、bluetoothがつながったときのピッが小さい。電車内では聞こえない。イヤホンの電池残量が減ったときにも鳴ってほしいのだけれど、鳴らない。なっているのかもしれないが、気が付かない。もう少し大きな音であってもよいと思う。

iPad miniとの接続がスムーズでないのも残念だ。Androidスマホは、bluetoothをオンにして、イヤホンの電源を入れれば接続する。順番は関係ない気がする。一方のiPad miniは、ほぼ自動では繋がらない。 bluetooth設定を開いて接続先を指定しないと接続してくれない。イヤホンとしか登録されていないのに。これは、どっちが悪いのかわからない。

電池は9時間。週の中までは保つので思っていたとおりだが、突然切れる気がする。スマホのアイコンには半分くらいバッテリがあり、安心して聴き始めるのだが、一時間くらいで切れる。まぁ、気のせいかもしれないが。

発売されたばかりなので、充電できなくなった、とか、コネクタが壊れた、なんていうレビューは見かけないが、二ヶ月ほど使っているが、今のところ大丈夫そうである。

いろいろ書いたが、ワイヤレスは快適。ポケットにいれたスマホから出る線に邪魔されないのは、予想以上に快適だった。Spotifyもあり、音楽を聴く機会が増えた。


2018/11/20

ADSL+CATVから光回線サービスへ(2):IIJmioひかりの導入

というわけで、IIJmioひかりに切り替えた。なんでIIJmioひかりにしたかは別途書こうと思うが、テレビのサービスとスマホ回線の割引の関係から、IIJmioひかりを選んだ。

IIJmioひかりは、フレッツ光の回線をつかったサービス。IIJがサービス窓口になって提供する、いわゆる、コラボレーション事業者によるサービスになる。

申し込む前にいろいろ調べたのだが、わからないことがありサポートに問い合わせた。細かいことは、一旦申し込んで、その後のコンサルテーションで聞いてくれ、とのことだったので、申し込んでみることにした。

聞きたかったことは、フレッツで提供されている低速の光回線も扱っているか?、ひかり電話を申し込んだ場合に固定電話の回線はどうなるのか?(ADSLは動き続けるのか?)、フレッツテレビは使えるのか? の三点。

ひかり電話も申し込むつもりだったが、ナンバーポータビリティのため、今の固定電話の契約者名の入力が申し込みには必要だった。我が家の固定電話回線の名義は義父。携帯・スマホのナンバーポータビリティでは、元の契約者と移行先の契約者名が一致していることが求められるので、ここもそうで、名義変更が必要なのかと思い、一旦、ひかり電話の申込みはせずに、インターネット接続サービスだけ申し込んで、コンサルティングに聞いてみることにした。

申し込みをしたことになるので、"setup information"とか、"thank you for your order"というメールが来る。

数日後、IIJからコンサルティングの電話がかかってきた。すっかり申し込みの確認のような調子だったが、気を取り直して質問する。

ひかり電話のナンバーポータビリティでは、名義が一致している必要はなく、名義人名をちゃんと示すことができればよいようだ。ADSLの申し込みと同じである。名義変更はそれなりに大変そうなので助かった。

回線速度については、フレッツ光で提供されておる100Mbps, 200Mbpsの低速の回線は選べず、ギガの回線のみ。フレッツテレビは使えるが、NTTに申し込んでくれ。ひかり電話の開通で、固定電話の回線は休止という状態になり、ADSLは使えなくなる。とのこと。

まだ決断してなかったので、また連絡します、といったところ、月末に確認の電話をします、とのことだった。

月末にそのとおり連絡があり、そこで、ひかり電話も含めて申し込み、工事日を決めた。週末の工事は費用が追加で発生するため、会社を休めそうな日に決めた。

正式に申し込むと、"ready to start"というメールがくる。このメールにはコンサルティング時に決めた申し込み内容が書かれているのだが、よく確認したほうが良い。別途、郵送でも契約内容が送られている。私の場合、ひかり電話のことが書かれていなくて、あとで少しもめました。

ひかりの申し込みができたので、次はフレッツテレビだ、と思いNTTに電話しだが、光回線開通後でないと申し込めません、って。なんと。がっくり。

つまりは、光回線の工事とフレッツテレビの工事は、工事日を同日にできない、ということ。ちと、残念。また、光終端装置が二つになるということも知らされた。コンセントがもう一ついるのね、、。これらは、コラボレーション事業者を通じたからの制限ではある。まぁ、細かい話ではあるが、まだまだいろいろありそうなことを、予感させるに十分な感じである。

光回線に話を戻すと、申し込みが完了すると、IIJの会員サポートページで契約内容が確認できるようになるのだが、工事の前々日に、そういやひかり電話のことが書かれていないなぁ、と思い、念のため、サポートに確認の電話をしてみた。すると、申し込まれていません、と言われる。なんてこった。

電話でお願いしたことは明確に記憶していたので、何月何日の電話で申し込んでいるから確認してくれ、というと、今日中に連絡しますとのこと。

が、この日は連絡がなく、工事前日の朝に、どうなってんのさ、と再び電話。すると、ご回答できない状態です、と混迷を深める回答。工事が明日なので流石にちょっとなーと思い、まずはできるのかできないのかを確認して答えよ、どっちの方向で対応しようとしているのか教えてくれ、とお願いする。

まー、おそらく、録音されている申し込み時の電話の内容を確認したところ、申し込まれているけど手配されていないことが発覚し、関係各所の調整をしているところ、といったところか。

午後になって電話があり、申し込まれていた通り、ちゃんと同日にひかり電話を開通します、とのこと。まぁ、いまひとつすっきりはしないのだが、一安心して電話を切った。ところが、サポートの契約内容のページはリアルタイムには更新されない様子。翌日の工事で業者ともめないように何か証拠を残しておかないといかんなぁと思い、Webのサポートページから、電話で話した内容を工事開始前にメールするよう依頼した。で、工事の直前にメールが届きました。

最初の申し込みでひかり電話を申し込んでなかったのが要因だけど、だったらなんのためのコンサルなのさ、というのが、この顛末の感想。

さておき、翌日の工事日には、工事の業者さんは、ほぼ予定の時間に来てくれました。来る15分ほど前に前に、これから行きます、と連絡あり。外の回線工事があるので、ゴンドラ付きのクレーン車、回線工事の技術者の方、交通整理などされるサポートの方の二人が来てました。

光ファイバー用の空配管があるはずなんですけど、と伝え、工事開始。空配管の外の出口は、防水コンセントのような形で外に出ている。家の中で空配管の出口のコンセントの場所を確かめ、外から通線ワイヤーを空配管に通す。次に、その通線ワイヤーを使って、光ファイバーを空配管に通す。通線ワイヤー、超有能だ。

光ファイバーの出口用にコンセントの端に光コンセントを増設して、カバープレートもそれ用に取り替え、光回線のコンセント完成。

次に、外工事。外壁にファイバー固定用の金具を取り付け、それで光ファイバーを固定。さらに、ファイバーを近くの黒いボックス(クロージャーと言うらしい)まで引き込み、そのなかにつなぎ込んでいる。電柱にはいろいろな線が来ているが、今回の工事でどの線がなんの線なのかの謎も解決。

で、固定電話線を撤去。一応、業者の方から撤去して良いか聞かれる。不要になった回線はできる限り撤去している、とのこと。メタル線に戻る可能性はゼロとは思わなかったが、トラブルの元なので撤去をお願いした。あとで気がついたのだが、撤去されたのは、引き込み口まで。プチンと切ったのだと思うが、そこがどう処理されたのかは、不明。。おそらく、引き込み口の防水コンセントに押し込まれたのだと思う。

で、中に戻ってきて、信号状態を確認し、光終端装置(ONU)を設置。光終端装置に宅内の電話線をつないで、電話の接続を確認。電話がかかってくるかと、かけられるか。電話がかけられるかについては、電話機にマイラインの設定がされているとつながらないので、その点も確認してくれる。

インターネット接続の確認までは、してくれない。が、電話の確認中に、ささっと設定を済まして、インターネット接続も確認できた。設定は、基本的には、ONUにログインして、PPP接続用のID, パスワードを設定するのみ。ONUのログインでちょっとだけ手間取ったが、ID/パスワードを設定すると、あっという間にインターネット接続も確認できた。

およそ2時間で完了。これも事前に聞いていた通り。工事は、とてもスムーズでした。

で、結果は、昼間は30Mbpsくらい出るのだが、夜は5Mbpsを切ることも。昼間は早くなったなーと体感できるくらいなのだが、かなりブレる。測るサイトによっても結構違って見える。遅いときは、サイトによっては遅いなーと感じるときもあるが、総じて軽くなった気がする。12月に予定されているIIJの設備強化に期待。

次は、テレビの切り替え。

(2019.9.14)
IIJひかりへの切り替え後、2回の設備強化が実施された模様。計測するサイトによるが、200Mbps超となる場合もある。夜も5Mbpsというようなことはなくなった。

2018/11/13

ADSL+CATVから光回線サービスへ(1):ADSLはなくなるのか?

なんとなくニュースを見ていたときだったと思うが、フレッツADSLが新規申込みを受け付けていなくて、2023年にサービスを終了する、というニュースをみた。調べてみると、NTTの加入者電話網がIP化され、それを機にADSLサービスもなくなるとの話。加入者宅と電話局間の電話線(カッパー線)は残るが、ADSLによるインターネット接続サービスはなくなるとのこと。いわゆるフレッツADSL。

このニュースを見て、ADSLってもうなくなるんだ、と思い、調べてみると、当然、フレッツベースのISPのADSLサービスは新規申し込みを停止しており、申し込みを受け付けていたのは、我が家で使っていたYahoo! BBなどのソフトバンク系のみ。これも、そのうち停止するのだろうと思った。

それで、我が家のYahoo! BB ADSLの契約状況を調べてみると、この翌月が契約更新のタイミングだった。フレッツADSLが止まるまでまだ4 年、ソフトバンク系がいつ止まるかはわからないのだが、思い立ったが吉日で、インターネット、電話、テレビの環境を一新することにした。で、CATVのJ-COMのサービスにするか、光ベースのサービスにするか迷ったのだが、光ファイバベースのインターネット接続サービスである、IIJmioひかりに切り替えた。我が家は、スマホの回線をIIJmioにしているので、家をIIJmioひかりにすると600円の割引が受けられるので。

で、切り替えた後に、実際のところ、ADSLってどうなるんだろうなぁ、と調べ始めたのだが、、。切り替えをちょっと早まったのかもなー、という気もしてきたり。

ADSLは、Asymmetric Digital Subscriber Lineの略で、カッパー線の持つ周波数帯域を有効に使って高速なデータ通信を実現する技術。ADSL登場前は、モデムによってデジタル信号を可聴域の音に変調し、音としてデータを送受信していた。早口でしゃべっているようなもの。モデムによる通信速度は、最終的には56kbpsくらいまでにはなったが、今からすれば通信制限されてんのか、って速度。これが、可聴域以外の周波数帯域をうまく使うことによって、大幅に通信速度を上げたのがADSL。Asymmetric=非対称と言っているのは、ダウンロード側とアップロード側で周波数帯域を非対称とし、ダウンロードにより帯域を割いて、高速なダウンロードを実現している。

これを使ってインターネット接続サービスを提供するには、当然、カッパー線が必要。NTTなどの固定電話の通信事業者は、加入者と交換機のある電話局をカッパー線で結び、電話サービスを提供している。この線を、ADSLによって、インターネット接続サービスにも使っているということ。

固定電話の通信網の交換機の保守が限界が近づいているため、NTTは電話のバックボーンをIP網に移行している。IP網といっても、インターネットではなく、インターネット技術を使ったネットワークという意味。これを使っているのがひかり電話で、このIP網に直接つながる固定電話サービスとなっている。カッパー線もこのIP網につないで、交換機なしの電話サービスを提供しようとしており、それと同時にADSLによるインターネット接続サービスも終了しようとしている。

ADSLに必須のカッパー線を持っている通信事業者ってNTTだけなんやろ、と思ったが、これを借りて固定電話サービスを提供する会社もある。カッパー線をNTTから借りて、NTTの電話局のスペースを借りて設置した自前の交換機に接続する。直収サービスと呼ぶらしい。このNTTが貸し出している空きカッパー線のことをドライカッパーと呼ぶ。

で、ドライカッパーによる直収サービスを展開していたのは、第二電電。今のKDDIで、KDDIメタルプラスというサービス。が、これは2016年にサービスを停止していて、auの固定電話は光ファイバベースのサービスになっている。

もう一つが日本テレコムで、今のソフトバンクだ。ソフトバンクの直収サービスは、おとくラインといって、現在も提供されている。

一方、カッパー線を持っているNTTの固定電話サービスは、年間1000億円の赤字なんだそうだ。加入者も激減し、ほとんどの通話が携帯・スマホに移行し、かつ、保守限界の交換機を抱えている。NTTもIP化された電話サービスを持っているが、それはアクセス線が光ファイバのひかり電話、今後、カッパー線をIP網につないでいくので、ADSLはもうやめる、というのが最初に書いたニュースの話。

それと比べて、ソフトバンクのおとくラインでは、バックボーンはすでにIP化されているようだ。つまり、ソフトバンクは、NTTのカッパー線を借りて、IP化された固定電話サービスを既に展開しているということ。多分、交換機を使っていないし、IP化により既に相当コストを抑えていて、NTTがカッパー線を貸してくれる限り、事業的に継続できるサービスになっているのだろう。

つまり、ソフトバンクは、ドライカッパーによるサービスをやめる気はないようで、サービス停止の計画も発表していないし、新規申し込みも受け付けている。もとに戻ってADSLだが、フレッツ系のADSLは新規申し込み停止、auはADSLサービスがすでに停止しているが、ソフトバンク系列はドライカッパーでの商売をやめる気配を見せておらず、ADSLも停止の気配は今のところ見せていない。NTTがカッパー線をひかり電話のIP網につないでいくことは、直接はADSL停止とは実は関係ない。IP網につなぐ前にADSLの終端装置を入れればよいだけなので。NTTがそれはもうやめてくれ、と言わない限り、続けられるはずなのだ。

1つ問題として残るのは、ADSLの終端装置。ADSLの利用者が減り、モデムを製造している会社がほとんどないこと。ここの調達の問題で、フレッツADSLは2016年に新規の申し込みを停止している。フレッツADSL対応のモデムは、かなり以前から製造を停止しているらしいのだ。

というわけで、Yahoo! BB ADSLは、おそらく、ADSL終端装置の保守限界、利用者数の減少をみながら、サービス停止を判断していくのだろう。いつぐらいになるのか想像はつかないが、ADSL利用者が急速に減少していることから考えると、そんなに遠い将来ではないはずだ、とは思うが。。。

Yahoo! BBのADSLで特に不満もなかったから、早まったかもなー。ま、いいけど。

(2019.9.14追記)
Yahoo! BB ADSLもサービス停止が決まったようです。2024年3月末。新規申し込みは既に停止している。