Windows 7のバックアップはとても使いやすくなっている。システムパーティションとブートパーティションのバックアップであるシステムイメージと、データのバックアップが統合され、とても便利だ。完全バックアップと差分バックアップがセットで管理され、差分が大きくなってくると自動的に新しいバックアップセットが作成されるようだ。
が、これを使おうと思い設定しようとして、はたとなやんでしまった。データの方のバックアップは、差分バックアップから必要ならファイルだけ取り出せるのだが、システムイメージからは個別のファイルは取り出せないことになっている。まるごとディスクをバックアップ時に戻すことしかできないというのだ。
Cドライブにデータが全くないのなら良いのかもしれないが、心配だ。かといって、Cドライブもデータバックアップするのでは、バックアップがシステムイメージと重複してしまい、バックアップディスクを無駄に使ってしまう。
システムイメージからファイルを取り出せないのか?
色々調べて見ると、手があることに気がついた。
システムイメージは、VHDという形式のファイルで記録される。VHDは仮想ハードディスクを表現する形式で、Hyper-Vの仮想マシンのハードディスクになるものだ。実はこの形式は、いつのWindowsからかは忘れたが、仮想化と関係なくドライブとしてマウント可能だ。
ということは、システムイメージもドライブとしてマウント可能なはずだ。
試してみると、コンピュータの管理のディスクの管理で、イメージファイルをマウントすることに成功、中のファイルも参照可能だ。手順は以下の通り。
1. 「コンピュータの管理」を開く。
2. 左側のツリー ビューを展開し「ディスクの管理」を右クリック、「VHDの接続」を選択。
3. 仮想ハードディスクの接続のダイアログで、システムイメージのファイルを指定。
これで、システムイメージのファイルがドライブとして見えるはずだ。システムイメージのファイルは、バックアップを作成したドライブの"SystemImageBackup\マシン名"の下にある。2つ以上のVHDがあるかもしれないが、システムパーティションとブートパーティションのイメージファイルがあるからだ。どれかのファイルを選択してあげれば、Cドライブが出てくるだろう。ドライブへのマッピングの解除は、「ディスクの管理」でVHD相当のディスクのところを右クリックすると、「VHDの切断」というのが出てくるので、これを選択すればよい。
このシステムイメージファイルは、あくまでシステム復旧用なので、ここにデータは書き込まないほうがよいだろう。緊急時にファイルを取り出すだけにすべきだと思う。また、システムイメージとしては複数のバージョンが保持されるようだが、VHDをマウントした場合は最新のシステムイメージしか見えないので、注意が必要のようだ。まぁ、過去のファイルを取り出すには、「システムの復元」を使えばできるので、それほど問題ではないだろう。
それにしても、Volume Shadow CopyやVHDのネイティブサポートで、バックアップは使いやすくなった。私としては、特別なバックアップソフトは必要ではなく、これで十分と感じます。ただし、遅いのは不満。
この記事のおかげでイメージの中にあるファイルを取り出すことができました。大変役に立ちました。助かりました。ありがとうございます。
返信削除※読み取り専用で接続するとダメみたいでした。
宮崎県宮崎市 KA
コメントありがとうございます。お役に立ったようで何より。
返信削除でも、読み取り専用じゃだめなんだとすると、せっかくのバックアップなのに、ちょっと心配ですね。
必要なファイルだけ取り出せました。ありがとうございます!
返信削除すんごい助かりました!リカバリしたのを戻して、戻すみたいなことになりそうでしたが助かりました!
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